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「介護施設にだまされるな!」を読んでの感想

介護関連の知識を必要とする瞬間は本当に突然やってきます。
僕はちょうど7年前に父、そして先々月に祖父が突然倒れました。

父は、仕事中にくも膜下出血で突然倒れて病院に運ばれ、数日間入院し、
その後脳梗塞を併発し亡くなりました。

祖父は、朝起きて頭が痛いと訴え、病院に行きましたが
そのまま病院で倒れてしまいました。

原因は脳梗塞でした。

現在は、まだ入院中で、右手と右足を少し動かせる、話しかけると
少しうなずいて返答できる程度までに回復してきましたが
話すことや目を開くこともできない状態で、寝たきりでの生活をしています。

父も、祖父も直前までは本当に元気でした。

力仕事もすれば、毎日バイクにのったり、どこかに出かけたり、
見た目も同年代の人達よりもだいぶ若く見えていましたし、
それまでの健康診断でも血圧が少し高いという傾向はあったようでしたが、
他はほとんど異常もなく、健康な身体でした。

それでも、本当に突然身近な人が倒れる、ということは起きてしまいます。


父の時もそうでしたし、祖父の時もそうでしたが、僕はその第一報を聞いたとき
本当にうろたえました。

なぜ、あんなにうろたえたんだろうか?


少し落ち着いてきた今思い返してみると、「予期せぬ事態」というのは、
仕事でもよくあります。

仕事で起きたトラブルも、当然焦りますし、申し訳ない気持ちで一杯にも
なるし、なるべく早く確実に復旧させることに全力を注ぎます。

でも、身内が倒れた時と、仕事で予期せぬ大きなトラブルが起きた時の
このあきらかな感情の違いというのはなんなんだろうか?

違うのは当たり前、という気持ちはあるのだけど、何が違うのかぼんやりしていました。

・命に関わること
・信じられないという気持ち

などもあるかもしれませんが、たぶんですが、これが
大きいのではないかと思いました。

○その事態の予測ができるかどうかの違い

大小限らず仕事で起きたトラブルは、だいたいは予想やアタリを
つけることができると思います。

つけられなかったとしても、○○さんに協力してもらえば、
など誰かの協力を得ることができれば、アタリをつけられるかも
という予想を立てることはできると思います。

でも、今回祖父が倒れた時は、予備知識も無くどうすればよいか、
全く分かりませんでした。

光が全くない暗闇の中でどこに進んでいいか分からないような不安感でした。
(一回だけ経験しましたが、光が全くないところにいるとおかしくなってきます)

それから、ネットや本などで関連情報を集め、病院の先生、
看護婦さん、ケアマネージャーの人、お役所の人などに
これからどうすればいいか、介護保険ってどんなのか、
施設にはどういうものがあるか、どこの施設がいいか、
お金はこれからどのくらいかかるか、ということの情報収集を
文字通りゼロから始めました。

それからです、少し気持ちが落ち着いてきたのが。

先が分からないということ、何がどうなっているか分からないこと
この不安感というのは、とてつもなく大きなものだと改めて実感しました。

仕事でもそうですよね。
今どうなっているか、これからどうなるか、ということが分かるだけで「安心」します。

逆にまだ信頼関係がそれほど醸成されていないお客さんには、
特に最初のうちは、今どうなっているか、これからどうなるかの「安心」を
提供することもとても大事なものなんだろうと改めて思いました。


○「介護施設にだまされるな!」はオススメだよ

上記のような状況だったこともあり、「介護施設にだまされるな!」の本は
じっくりと拝見させていただきました。

介護施設にだまされるな! ―かかる費用と選び方がわかる

この本自体は、以前百式企画塾に参加した際にいただいた本です。


プレゼントしていただいたものなので、このブログを見る人からすると
それだけでバイアスがかかるわけですし、感想を書く方としても、正直言うと
やはり気を使います。

いただいたものだから、必要以上によく書いているんじゃないかと思われたくないし
かといって、無理して悪く書く必要性も全くない。

結局は、感じたことを正直に書くしか無い訳ですよね。

だから、正直に書きます。

今回祖父の病気のことがあり、いろいろな人から話を聞いたり、
ネットで調べたり、いくつか本を見てみました。

その中で、一番分かりやすく参考になったのが、「介護施設にだまされるな!」でした。

なぜか?

理由はいくつかあります。

・図解も多い
・ポイントを絞って説明してくれている
・書いている視点が公平(と感じる)

そして、一番の理由は

・徹底的に利用する側の視点で書いてくれている

ということでした。

とにかく分かりやすいのです。

これは他の本とは比較になりません。

そして、視点が公平という点についても、様々な説明の箇所に
いいところ、悪いところ、自分で判断しなければいけないところなど
正直に書いてくれていました(と僕は非常に強く感じました)。

この本は、様々な施設がある中で「有料老人ホーム」という施設について
説明をしてくれています。
※施設の種類一覧はここが見やすかったです


また、この本をお勧めする理由がもう一つあります。

これは、今回の祖父の件でケアマネージャーの人やお役所
病院の人達に聞いて分かったのですが、施設は自分達で情報を集め、
自分達で選んで自分達で決めなければならない、ということ。

何を当たり前な、と思うかもしれませんが、上記の人達は
「どこの施設がいいよ」とか「どこが○○で、ここは△△だから、あそこにしなさい」
などとアドバイスをしてくれるわけではないのです。

施設にはこういう種類があって、一覧はこれです、ということまでなんです。

それは責めることは全くできなくて、仕事の範囲外のようなんです。

最近は、介護施設の職員の虐待問題なども報道されているように
どこの施設がいいか、ということの判断は、自分で情報を集め
自分で判断するしかありません。

テレビやパソコンを買うのと一緒です。
自己責任の世界になります。

これは結構大変です。

なぜかと言ったら、そもそも情報が本当に少ないんです。

その中で、この本がよかったのは、有料老人ホームにおいて
どういう情報を集める必要があるか、その中でどういうところを
どういった視点でチェックすれば良いか、お金についてどうか
などなど、細かく分かり易く、そして非常に丁寧に教えてくれます。

こちらに目次があります。

そして、著者の窪田さんの会社では、老人ホームの口コミサイトも運営しています。
老人ホームマップ

情報が少ない中、本当にありがたいです。




繰り返しになりますが、介護の知識を必要とする瞬間は本当に突然やってきます。

暗闇の中でどうすればよいかわからないこと、これが一番不安感を募りますし
焦りを起こし、しっかりとした判断や対応ができなくなってしまいます。

その時に、大きく手助けをしてくれる本が、「介護施設にだまされるな!」という
本であることは間違いないと思います。

できれば、本当に必要となる前に一度目を通すことを強くお勧めします。


介護施設にだまされるな! ―かかる費用と選び方がわかる

     
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