- 2007-10-11 (木)
- 雑感
先日開催された「Nintendo Conference」で、ついに日本での「Wiiウェア(Wii Ware)」の
開始日が発表になりました。
・任天堂、Wiiで新作タイトルを配信する「Wiiウェア」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/19709.html
2008年3月よりサービスを開始するそうです。
今も、Wii経由で過去のゲームをインターネット経由でダウンロードして
楽しめる「バーチャルコンソール」はありますが、今回発表になった「Wiiウェア(Wii Ware)」は
Wii用の新作ゲームソフトのダウンロード版です。
今の会社で、ゲーム開発を今度行うことになり、その準備をちょこちょこやっていて
感じていたのは、新規参入をするにはゲーム業界は非常にハードルが高い、ということ。
そのハードルというのが、アイデアや技術や資金ではなく、「パブリッシャー」
という存在と感じました。
開発をするところまでは、比較的容易に話を進めることは可能なのですが、
実際に販売をするところになると、ソフトを生産し、在庫を抱える
リスクを極力抑える為に、「確実に売れる」と思えるものしか販売は
しないわけです。
これは当然のように思われるかもしれないですが、新しいアイデアや技術が
市場に受け入れられるか分からないために、そのようなものをやろうと思っても、
なかなかできないわけでして、過去にヒットしたもののシリーズ物か、
人気のある漫画やコンテンツをゲームに移行するとかがほとんどでした。
実際に何社かの方にお話を聞いても、ほとんどが同様の回答でした。
・確実に売れると分かるものしかできない
・ヒット作のシリーズもの
・人気のあるもの(漫画や映画やコンテンツ)をゲームに展開だったらいいかも
などなど。
DSでトレーニング系のソフトが大量に出たのも、脳トレやえいご漬けがヒットし
「トレーニング系は売れる」ということが分かって、大量に出てきていますが
それも同様の理由ですものね。
もう1年前には完全に飽和しちゃったみたいですけど。。
それもこれも、「ソフトを生産する、という在庫をかかえるリスク」が
あるがゆえに、と感じていました。
新しいことを始められるところというのは、
「在庫を抱えるリスクを受け入れられる体力がある会社」
だけでした。
でも、この「Wiiウェア(Wii Ware)」はそのリスクが完全に無くなります。
僕らのような小さくて、新規に参入しようという会社に取って本当にチャンスです。
ニッチかもしれないけど、アイデアと技術をより活かせる環境が整いました。
これからが楽しみです。
ただ、当然他の会社さんも同様に思っているわけですので、
ますます新規参入メーカーが増え、新規のソフトも増えてくるのは確実です。
数が膨大になるなかで、どうやって多くの人にウケるゲームを作っていけるか。
「大量の広告」ではない方法で、みんなに知ってもらい、多くの人に楽しんで
もらうためにはどうすればいいか。
悩ましい日々が続きそうです。
それと、もう1点。
任天堂の岩田社長について。
DSやWiiなどの新しい概念のハードやそこで遊べる様々なヒット商品を出した事だけでも
本当にスゴいですが、この「Wiiウェア(Wii Ware)」を出したことで、僕の中ではゆるぎない
スゴい人になりました。
「Wiiウェア(Wii Ware)」は短期的には任天堂の収益に若干打撃があるはずです。
ソフトの生産だけでも任天堂側にちゃんとお金が入るようになっているのに、
それを無くそうとしている訳です。(完全に、ではないかもしれないですが)
それは、自社の収益機会を自ら小さくしようとしていることになるわけで、
それでも、開発メーカーやユーザーのメリットになり、ゲーム人口が拡大することが
長期的に見て自社の収益機会を大きくする、という信念からやっているのだと思います。
これは、「ほぼ日」でやっていた岩田社長の対談を見ていると、なるほどと思います。
本当にスゴい人だと、ありきたりな感想になってしまいますが、思います。
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