- 2007-10-22 (月)
- 雑感
ちょっと古い記事になるんですが、CNETにこんな記事がありました。
・中国で流行するネット同棲--出会い系サイトを越えた「おとなのゲーム」
概要としては、
・ネット上で借りたのマンションでバーチャルな生活を楽しむネット同棲
・ユーザーは、これらのサイトにある自分の部屋で、サイト上で知り合った人と同棲
・同棲相手と一緒に内装を考える、ペットを飼う、庭の手入れをする、プライベートな相談をする
というようなもののようだ。
ビジネスモデルとしては、部屋自体は無料で譲り受け、空っぽの空間を埋める為に
内装を変えたり、家具を揃えたりして行く際に、この空間で利用できる専用の通貨を
「元」で購入する。
また、ここで購入した家具等は有効期限が設けられており、同棲生活を続けるカップルは
継続的に使用料を支払うことになるというもの。
この記事の中で、最も興味を引いたのがこちら。
iPartmentでは、2004年7月にサービスを開始して以来、35万人以上の「居住者」を獲得しているが、
そのうちの約3分の1が同棲生活を続けているという。
なお、利用者の多くは20〜30代のホワイトカラーの女性。
日本だとなかなか実感が湧かないが、ネット同棲のサイトの利用者の多くが
20〜30代のホワイトカラーの女性というところ。
CNETの記事では、なぜその層が多いのか、というところがよく分からなかったため
上海の会社でもう3年くらいマーケティング等々をやっている、友人でもあり
尊敬する前職の上司でもある人に聞いてみた。
その内容がとても興味深いものでした。
聞いた内容は以下です。
1)ネット同棲自体が今も流行しているか?
2)なぜ20〜30代のホワイトカラーの女性が多いのか?
聞いた内容は、ブログで紹介するのは問題ないということでしたので
ここで紹介させてもらいます。
その話を書く際の留意点として
1)ネット同棲の話自体がそうだけど、中国13億人のほんの一部で起きている
事象であること。ネット人口はたかだか1億人。
2)私の情報ソースはその中でもさらに特殊な人達であること。
留学経験があり外資企業に長く勤務している人、またはキャバクラ嬢ですw。
3)故に、中国全体を的確に表す仮説ではないです。あくまで上海(or北京)の話。
4)最後に、一概に言い切れない部分もあえて言い切ってます。
その方がわかりやすいので。
ということで、以下聞いた内容です。
1)流行っているか否かで言えば、全然流行ってます。
むしろ結婚相手を見つけるための一つの手段として普通に存在します。
2)女性の方が多いのは、女性の方に選択権があるから。
女性は一生アウェーで戦うわけで、その相手選びには慎重です。
男性の方が「選んでもらう」という立ち位置だと思います。
3)なぜこんなサービスが流行るのか?(も教えてくれましたので合わせて書きます)
■結婚観
理由はいくつもあると思いますが、結局のところ「結婚観」に尽きます。
昔の日本に似た感じともいえますが、親族の結びつきが強い中国では、
結婚は「家vs家」の取引であり、個人間(だけ)の問題ではありません。
恋愛と結婚は別、という考え方を多くの人が持っています。
なので、結婚相手を探すために「お見合い」的な手法が一般化しています。
ネット同棲もお見合いに近いでしょ?
中国で出会い系サイトが非常にポピュラーであることも、この背景があるから。
今の日本では「お見合い」というと恋愛結婚よりもある意味マイナスなイメージ
がありますが、中国人にとっては全然おかしなことではないのです。
■社会的背景
また、中国では結婚するまで親もとにいるのが普通なので、
一人暮らし用の物件そのものがほとんど存在しません。
現実世界で同棲しようと思っても無理な場合がほとんど。
ネット「同棲」という切り口が受けるのは、それも原因の一つ。
いわばネット上にしかプライバシーが無い、とも言える。
↑ココはかなりポイント。これに起因した中国人とネットとの距離感がまた興味深い。
そんな一人っ子政策以降に生まれた世代では、中国経済を牽引する
外資系企業勤務者が急増し、仕事も忙しく、個人所得も大幅に上昇する中で、
平均初婚年齢が年々上がっています。
上海なら男女共に20代後半、すぐに30代まで上昇する勢いだと思います。
(元々中国は非常に初婚年齢が低い)
■公園お見合い
そこで、なかなか結婚しない娘・息子に業を煮やした親同士が、
公園に集って「お見合い」をするという珍現象が都市部を
中心に盛んに行われています。
ようするに、自分の子供の写真、スペック(学歴、収入、持ち家の有無など)を
書いたボードを持って、同じ悩みを持つ親同士がお見合いをする、ということです。
私のチームメイトである周さん(男性30歳独身)の親も毎週公園に出かけている
そう。
このことからわかるように、親世代の方がもっとハードコア(笑)な行動に
出ているわけで、ネット同棲なんてかわいいもの。
■女性のユーザーが多いことについて
中国には専業主婦は基本存在しません。
女性も全員、引退するまで働くのが普通です。
やはり男性よりは低いものの、女性の賃金も年々上昇傾向にあります。
ところが、「結婚や生活に関する費用は男性が負担するもの」という不文律は
昔のまま根強く残っています。
男性は持ち家が無いと結婚できない、とまで言われていますし、
日常的な外食のお金も男性が負担するのが当たり前。
なので、「女性は可処分所得が異常に高い」というこれまた
珍現象が起きています。
働く女性は、お金もあり、生活も充実していて焦って結婚する必要もない。
どうせ結婚するならより面子の立つ相手を納得の行くまで探したい、という心理
が働くわけ。
以上が教えてくれた内容です。
この辺の理由により、ネット同棲という切り口が受け、しかも女性のユーザーが
多いとのことです。
もしかしたら、若い世代は一族の呪縛から逃れたいと思っているかも。
とも言ってたけど、なるほどなぁ。何で流行るのか?の回答を
一文にまとめるとそういうことかもしれないですね。
国によっての違い、っつーのは本当に面白い。
※特に「公園お見合い」はスゴい。。
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- 中国で流行するネット同棲 from 愉快議 ~実践塾~
- 同棲 を一語で検索 from 一語で検索 2007-12-14 (金) 00:32
- 同棲での検索結果をマッシュアップ。一語から広がる言葉のポータルサイト。