- 2007-07-03 (火)
- 雑感
先日、「藤森建築と路上観察」の展覧会を見てきました。
藤森照信さんの建築物や建築法の展示と、路上観察学会の
作品などが展示されていました。
とにもかくにも、面白かったんです。
※7月1日で終わってしまいました。。
お金になるならないというところと関係なく、「これ面白いでしょ?」
「こうしたら面白くなるんじゃない?」という感じがジワジワ伝わってきて
それを楽しんでいるオトナ達を見ていると、見ている僕も本当に
楽しくなってきます。
何かを本当に面白いと思って、それに夢中になっていると、
それに興味を持つ人が集まってくる。
そういうことを体現しているオトナ達の遊び場を見せてもらったような
感じがしました。
ちょっと、話は変わってしまいますが、今大きな会社さんと
お仕事のお話をさせていただいております。
その中で出てくるのは、
「どうしたら売れるか?」
「売れるにはターゲットを明確にし、それに沿ったストーリーを細かく作りましょう」
「そこには無駄があるので削りましょう」
とか、そういう話ばっかりなんですよね。
しまいには、「細かくストーリーを組み立てないと、上の承認がもらえないんです」
とまで先方は言っています。
結局は上の承認を得るためのストーリー立てだったりと本末転倒かなと思います。
たぶん、こういう状況はいろんなところで起きている当たり前なことだと
思うんですが、なんだかね、「売る」ということが当然大事なのは
十分承知しているんだけどそればっかりが先にくるのもどうなんでしょうかね。
あまりにも商品開発サイクルが早くなり、トレンドの動きもめまぐるしく
変わって、「売れるものを素早く市場に投下」ということはわかるんです。
短期決戦を強いられている状況は痛いほど分かります。
ただねー、お客さんは「楽しい」とか「いい」とか「共感する」とか思ったものに
お金を払ってくれるわけで、先に「売れるか?」という話よりも「面白いか?」
とかのほうが先な気はするんですよね。と改めて「藤森建築と路上観察」を
見て思いました。
何を今更、な話ではありますけど。
実際にやっている人もそれは十分承知しているんだろうけど、
「組織」というやつが、それを許してくれないんでしょうか。
「路上観察学会」を見ていたら、「超芸術トマソン」という言葉が
出てきました。
この言葉の意味が本当に面白いです。
詳細は、上記のWikipediaを見ていただくとして、
「不動産に付着していて美しく保存されている無用の長物。
創作意図の存在しない、視る側による芸術作品。」
とありますが、
「なんでこんなものができたのー!?」
「これがここにあるのは面白い!」
「意味がないんじゃないの!?」
ということを見る側がいろいろと想像して勝手に楽しむことを指します。
そして、その名前の由来が
当時、読売ジャイアンツに助っ人として所属したが、
さっぱり打てないゲーリー・トマソン選手にちなんだ名前である。
(「無用なものを保存している」としてこの名前になったが「写真時代」連載開始直後に解雇となる)
とのこと(笑
本当に面白くて笑いました。
マーケティングにおけるターゲティングがどうのこうのというのは、
よくわかります。
でも、こういった、偶然というか意図しないというか、なんかまぁいいか、
というような感じでできたものの、よさ、っていうのもありますよね。
全部が計算した通りに動くように、仕組みを作るとか仕掛けるなんて
よく言われるけど、それよりも、ハンドルの遊びみたいな余裕というか
余白のあるもののほうが面白いものができることって往々にしてあるように思います。
キチキチっとマーケティングしたい、ターゲットをちゃんと決めたいって
いうのって、商品の提供側が、「○○すれば売れる」という安心できる
ストーリーを作りたいだけだったりすることも多くあるんじゃないかと
思ったりもします。
「面白いと思うことを面白がってやっていると、そこには人が集まる」
ということは忘れないようにしていきたいなぁ、なんて思うことが
多くあった今日この頃です。
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