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正義のミカタ―I’m a loser:今の時代の「欲」とは

本が好き!」からの献本の「正義のミカタ―I’m a loser」読み終わりました。
正義のミカタ―I’m a loser

主人公であり、強烈ないじめをうけていた蓮見青年を含めた登場人物を通して、
正義とは何か、ということを描いた青春小説だ。

非常に読みやすく、そして楽しく、一気に読んでしまいたくなる小説だ。


異論はあるかも知れないが、諸外国に比べ、平和さや平等さを日本ほど
レベルを高く保っている国はないと思う。

そのため、人が根源的に持っている「欲」のレベルがある意味高くなってしまっている。

ある程度のことは、自分でほとんどできる環境であり、そのため、
人と依存し合う必要もなくなり、コミュニケーションも少なくなり、
レベルの高くなった自分の「欲」を満たすには、何かを手に入れるよりも、
誰かをおとしいれ自分の方が優れていると思えるような状態にしたくなる。

そのような社会の流れの中で、誰々が悪い、というような
通り一遍な見方では対応できなくなってきているのではないか?

正義というのはどういうことなのか?

そいういうことを考えさせられる小説だと思う。

前回書いた、「子どもへのまなざし」の中では触れなかったが、
この著者も上記と同じような状況を憂い、その社会の中で、
人を信頼できる子供になって欲しいという思いも書かれていた。


読みやすく、楽しいこの文章とストーリーに、この点が埋もれて
しまわないかだけが心配だ。


また、コチラに今回の本の書評を書かれた方の一覧があります。



正義のミカタ—I’m a loser

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